悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年03月18日(木) 03時10分

<タイヤ脱落事故>過去5年、7割が三菱車 国交省調査毎日新聞

 大型車のタイヤ脱落事故が相次いだ三菱ふそうトラック・バスが、金属部品「ハブ」に欠陥があったとしてリコール(回収・無償修理)を決めた問題で、全国で過去5年間に発生したタイヤ脱落事故のうち7割が同社製の車に集中していたことが、分かった。国土交通省が国内の大型車メーカー4社に対して行った調査で、三菱ふ社は脱落の半分以上がハブ破損によるものだったのに対し、他の3社ではゼロだった。

 調査は、02年1月に横浜市瀬谷区で脱落タイヤの直撃を受けた母子が死傷する事故が起きたことを受けて実施。三菱ふそうトラック・バス(昨年1月に三菱自動車工業から分社)と、いすゞ自動車、日産ディーゼル、日野自動車の国内メーカー4社に、過去の脱落事故も含めて報告を求めてきた。

 調査結果によると、99年1月〜今年2月の5年間に発生した脱落事故・不具合98件のうち、三菱ふそうが72件で73%を占め、日野13件▽いすゞ8件▽日産デ5件の順だった。脱落につながった破損部位別では、三菱ふは40件がハブに集中、残りはベアリング12件▽タイヤホイールのボルト11件▽ホイール6件▽車軸3件だった。他3社の損傷はホイールボルトやベアリングで、ハブ破損はなかった。

 横浜の事故後、三菱側は「整備不良が原因でハブが破損した」として自主点検・交換を進めたが、03年5月まで17件のハブ破損による脱落事故が続いた。国交省はこの間再三「ハブに集中して破損が起きるのは設計上の問題ではないか」と報告を求めたが、同社は「整備上の問題」との説明を変えず、今月10日、一転説明を変更した。【武田良敬】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040318-00000126-mai-soci