2004年03月17日(水) 09時31分
携帯への不当請求急増−県「注意を」(四国新聞)
「ワン切り」への返信やアダルトサイトなどへのアクセスをきっかけに、いきなり携帯電話で、不当に高額な料金の支払いを請求されるトラブルが県内で相次いでいる。被害額が累計で百七十五万円に上ったケースもあり、県は「携帯電話番号の取り扱いには十分注意を」と呼び掛けている。
急増しているのは、自称債権回収業者から直接携帯電話にかかってくる不当請求。ダイレクトメールを送り付けられるなど従来の文書による請求と比べて、突然の脅迫的な電話に驚き、支払いを断り切れなくなるケースが多いという。
県によると、県消費生活センターなどに寄せられた相談件数は、二〇〇三年四月から十一月までは一カ月平均百九十一件だったが、十二月に三百六十六件、〇四年一月に三百七十七件、二月に四百十八件と急増。被害は昨年四月から二月までで七十一件、総額約千四百万円に上る。
主な事例は、▽ワン切りの電話番号にかけ直した▽届いたメールを開くと有料サイトに約十秒つながった▽出会い系サイトの無料ポイントを使用した—などで数万円から数十万円を請求されるケース。いずれも携帯電話番号を相手に知られたことがきっかけになっている。
県県民参画課は「まったくの架空請求と違い、通話記録が残っているだけに事後の対応が難しい。まずは個人情報を漏らさない、不審な電話やメールに返信しないことが大切」と話している。
http://www.shikoku-np.co.jp/news/social/200403/20040317000128.htm