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養豚業者の「菅井物産」(千葉県干潟町)が、02年9月期までの3年間に約2億6千万円の所得を隠し、法人税約8千万円を免れたとして、東京国税局は同社と実質経営者の菅井税オーナー(57)を法人税法違反(脱税)の疑いで千葉地検に告発した。牛海綿状脳症(BSE)の発生などの影響で豚肉市況が上昇し、この時期は養豚業者が高収益を上げるケースが目立ったという。
同社はすでに修正申告している。
関係者によると、同社は子豚を仕入れて飼育し、食肉用として出荷して売り上げを得ている。
この際、実際に出荷した頭数よりも帳簿上の出荷頭数を少なく見せかけ、その分の売り上げを除外する方法で所得を圧縮していた。裏金は預金などにしていたという。
農水省や業界関係者によると、BSEが国内で初めて発生した01年度、豚肉の卸売価格は前年度比13.7%の増加。その翌年度にかけても高値は続いていたという。
民間の信用調査会社によると、同社は88年の設立。資本金は3600万円。千葉県内有数の養豚業者で、年間2万頭前後を出荷している。年間売り上げは00年に5億円、01年に6億4千万円、02年に7億1千万円と増えている。(03/17 03:00)