2004年03月17日(水) 00時00分
懲戒免職を停職に修正 黒石の教諭に(朝日新聞・)
県人事委「処分重すぎる」 無免許運転で速度違反をしたなどとして02年3月、県教委から懲戒免職処分を受けた黒石市立中郷中学校の英語担当の男性教諭(36)への処分が、停職6カ月に減軽されていたことが分かった。男性の不服申し立てを受けて、県人事委員会が12日に決めた。県教委の懲戒免職処分が修正されるのは県内では初めて。
県教委によると、男性は00年12月、栃木県内の東北道で運転中、制限速度を52キロ超えて免許停止処分となった。処分中の01年6月、尾上町内で再び速度違反をし、免許を取り消された。同年11月にはさらに、黒石市内で無免許運転をしていた。
県教委は02年3月、「悪質な交通違反の繰り返し」として男性への懲戒免職処分を決定。これに対し、男性は同年5月、処分が重すぎるとして不服申し立てをしていた。県人事委員会は「前例のない悪質な事案で教職員の信用を傷つけたが、過去10年間で交通違反によって免職処分を受けた例はなく、処分が重すぎると認められる」とした。
決定を受け、男性は法的には中郷中教諭として復帰。ただ、実際には勤務していないため、県教委は近く本人に意思を確認する。処分中の約2年のうち停職期間の6カ月分を除いた約1年半分の給与支払いが必要になり、支給額は数百万円に上ると見られる。
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http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=6067
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