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2004年03月17日(水) 00時00分

JR東日本が売店から撤去…“差し止め”文春ZAKZAK


出版禁止の仮処分命令後もコンビニの店頭に並ぶ「週刊文春」=17日午前9時、東京都港区 田中真紀子前外相の長女に関する記事を掲載した「週刊文春」(文芸春秋発行)について、東京地裁が出版禁止の仮処分命令を出したことを受け、17日朝からJRや私鉄などの駅売店から同誌が撤去された。一方、大手書店やコンビニエンスストアで目立った回収の動きは出ておらず、対応が分かれた。

 仮処分は前外相の長女のほか、長女の元夫も申し立て、東京地裁が請求を認めていた。文芸春秋は同日中に保全異議を申し立てた。

 JR東日本、西日本、九州の各駅で売店を運営する各社は17日朝、週刊文春を店頭から撤去するよう指示。首都圏では営団地下鉄や都営地下鉄、東急電鉄、京浜急行、東武鉄道も同様の措置をとった。東急は広告代理店に、車内の中づり広告の撤去も申し入れた。

 発売日が遅れるJR北海道管内のキヨスクでは到着次第、返品する方針で、JR各社管内の売店では全国的な対応になる見通し。

 仮処分命令は問題の記事を切除、抹消しなければ週刊文春の販売や無償配布、第三者への引き渡しを禁じているが、販売禁止などを義務付けられるのは文春側だけで、書展や売店に販売禁止の効力は及ばない。

 「東日本キヨスク」は午前8時半、JR東日本管内の駅構内にある「キヨスク」約千店とコンビニエンスストア「NEWDAYS」約300店を対象に指示。広報担当者は「取次店からの指示はないが、命令の趣旨を尊重して対応した」と話している。営団広報によると、仕入れた約1万6000部の約7割が撤去前に売れていたという。

 大手コンビニエンスストア「セブン−イレブン・ジャパン」(東京)も「仮処分には回収命令が含まれておらず、特に指示もないので、販売は継続する方針だ」としている。

ZAKZAK 2004/03/17

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_03/1t2004031702.html