2004年03月16日(火) 07時00分
温泉の不適切表示、適正化目指しNPO法人旗揚げ(日経新聞)
温泉に水道水を加えたり浴槽の湯を循環させているのに、広告や看板で「源泉100%」とうたうなど不適正な温泉表示が後を絶たないとして、温泉旅館の経営者ら有志が、適正な表示の普及を目指す特定非営利活動法人(NPO法人)を設立、16日から本格的な活動を始める。まずは各地の温泉旅館約50軒でスタートするが、正しい表示を守る会員を今後増やしていきたいとしている。
温泉をめぐっては公正取引委員会が昨年7月、全国の温泉旅館などを実態調査した結果、源泉に水を加えたり、沸かし直したり、循環ろ過しているのに「源泉100%」「天然温泉」などと表示している例が多いことが判明。公取委は消費者の誤解を招く恐れがあるとして、温泉業界や観光業界に改善を要請した。今回旗揚げしたのは「源泉湯宿を守る会」(東京都台東区)。先月NPO法人の認証を取得。16日に都内で設立式典を開く。全国の温泉旅館に参加を呼び掛け、表示の適正化を促していく。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040316AT1G1502M15032004.html