2004年03月16日(火) 07時00分
日本ハムなど鶏豚肉の生産履歴をネット開示へ(日経新聞)
食肉のトレーサビリティー(生産履歴の追跡)システムが、従来の牛肉から鶏肉や豚肉にも広がり始めた。日本ハムは来月、グループで生産・販売する鶏・豚肉の農場、使った飼料やワクチンなどの履歴を取引先や消費者がインターネット上で検索できるようにする。スターゼンも同月、小売業向けに豚肉の品種や産地などの情報をネット上で公開し始める。鳥インフルエンザの広がりなどで、食肉全体への安全志向が高まったことに対応する。
日ハムの場合、食肉製品の包装容器に記載してある15ケタの問い合わせ番号をパソコンに入力すると、ホームページに農場名、飼養地、品種などを記した一覧表が表示される。鶏・豚肉の生産履歴をネット表示するのは大手食肉加工会社では初めてという。
鶏肉は子会社の日本ホワイトファーム(青森県横浜町)が北海道、青森県など4カ所の農場で生産する年間4500万羽が対象。グループの国産鶏肉の約7割に当たる。表示する飼料には穀類、植物性油かす類など原材料名に加え、サリノマイシンなど与えた抗菌性飼料添加物名も盛り込む。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20040316AT1D1300E15032004.html