2004年03月16日(火) 18時01分
カジックグループを構築=割引債から米ドルへ−ヤミ金帝王が否認・東京地裁(時事通信)
指定暴力団山口組旧五菱会のヤミ金融事件で、グループ最高責任者梶山進被告(54)の公判が16日、東京地裁(飯田喜信裁判長)であった。出資法、組織犯罪処罰法(犯罪収益等隠匿)違反の罪状認否で、同被告は「私には関係ない」と否認した。初公判では認否を留保していた。
検察側は冒頭陳述などで、梶山被告が当初、売り上げの一部を現金で受領したが、2001年以降、収益拡大に伴い、本人確認が不要な3000万円未満の割引金融債に切り替えたと指摘した。
しかし、02年以降は1万円以上でも本人確認が必要となったため、偽名での米ドル両替に変更。米ラスベガスのカジノの預託金制度を使えば書類が残らないことから、預託金を装い都内の貸金庫に保管した。
梶山被告は自らを頂点とするヤミ金店舗の「カジックグループ」を形成。傘下のTOグループは、昨年3月までの約3年半に6万5000人から82億円を集めた。
関係先の捜索で、旧五菱会会長高木康男被告(56)の割引債償還に関する書類も押収された。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040316-00000476-jij-soci