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情報サービス会社の富士通エフ・アイ・ピー(本社・東京都、大島博社長)は16日、岩手県釜石市の国立療養所釜石病院(土肥守院長)の患者3000人分の会計情報などが入ったパソコンを、2月下旬に紛失したと発表した。病歴などの個人情報が入っているかどうかについて、同社は「悪用される心配がある」として明らかにしなかった。ただ、データは暗号化処理されていて「一般の人が分かるものではない」とも説明している。
関係者によると、2月に同病院の会計システムに障害が発生、病院側が調査のために、必要なデータをコピーした光磁気ディスク(MO)を同社に送った。同社は調査を別のソフト会社の技術者に委託。この技術者がデータを複写したノートパソコンを、出張先の関西で電車の網棚に置き忘れ、紛失したという。
記者会見で大島社長は、「とりわけ病院の利用者に多大な心配をかけた。深く反省し、おわびする」と頭を下げた。
土肥院長は「誠に遺憾。同社などに対し、徹底した再発防止策を早急に講ずるとともに、患者への陳謝など、適切な対応をするよう要求する」とのコメントを出した。(03/16 23:56)