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2004年03月14日(日) 03時15分

<三菱ふそう>国交省追及でリコール 社長ら直接釈明、2日後に毎日新聞

 三菱ふそうトラック・バスが、タイヤ脱落事故が相次いだ大型車の金属部品「ハブ」に欠陥があったとしてリコール(回収・無償修理)をする問題で、国土交通省は同社社長ら最高幹部に直接説明を求め、その結果同社側がリコールの方針を決めたことが分かった。同社は8日の時点で「事故は使用者の整備不良が原因」と従来の主張を繰り返したが、同省側に矛盾点を追及され、2日後に「設計上の問題もあった」と方針変更した。追い込まれて同社の論理が崩れ、「製造者責任」を認めた形だ。

 国交省や関係者によると、同省はこれまで実務者レベルなどで同社から再三、説明を受けていた。神奈川県警が02年の横浜市の母子死傷事故について昨年10月と今年1月の2度、業務上過失致死傷容疑で同社を家宅捜索して捜査を進める中、同省も改めて情報収集し、新たな情報などを基に同社のビルフリート・ポート社長ら最高幹部が説明するよう要請した。

 ポート社長らは8日に同省を訪れ、自動車交通局技術安全部の幹部職員らに対し、整備不良が原因と改めて説明した。一方で、同社は約2年前に、ハブの亀裂の原因が整備不良とは因果関係がないことを示すデータを得ていたが、この席上で同省側に初めて提出した。

 国交省側は「整備不良から亀裂、破断に至るという従来の説明と矛盾するのではないか」「やはり設計ミスではないか」などと追及した。同社は90年代にハブの設計を変更した際、社内規則で定める実車実験を行っていなかった事実も認めるなど、従来の説明との相違点が判明したという。

 国交省から改めて社内検討などを指示された同社は2日後の10日、同省との再度の会議で「原因は整備不良などさまざまな要因が複合したものだが、設計上の問題があったことは認める」として、リコールの届け出を表明したという。【武田良敬】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040314-00000095-mai-soci