2004年03月13日(土) 00時06分

徳洲会グループが所得隠し、リース代金水増し１８億円（読売新聞）

　政党「自由連合」代表の徳田虎雄衆院議員が理事長を務める特定医療法人「徳洲会」（大阪府大東市）の関係会社２社が東京国税局の税務調査を受け、医療機器のリース代金を水増しして所得を圧縮していたとして、２００２年の各決算期までの６年間に計約１８億円の所得隠しを指摘されていたことが１２日、分かった。

　経理ミスも含めた申告漏れは計約２０億円で、追徴税額は重加算税を含め約７億円。大阪国税局も昨年、徳洲会に対して約１６億円の所得隠しを指摘しており、徳洲会グループによる隠し所得は総額３４億円に上った。

　所得隠しを指摘されたのは、医療機器販売会社「インテグレート・メディカル・システム」（ＩＭＳ、東京都千代田区）と医療機器リース会社「インターナショナル・メディカル・リース」（ＩＭＬ、同所）。

　関係者によると、ＩＭＳは一括で割安に購入した医療機器を神戸市内の医療機器販売会社「富士」（倒産）に転売し、富士はさらにリース会社数社に転売。ＩＭＬはこの医療機器のリースを受け、全国の徳洲会系の病院に再リースしていた。ＩＭＳも別のルートで医療機器の再リースを行っていた。しかし、２社が支払ったリース代金は、医療機器の購入価格の２、３倍で、その差額分を経費として計上し、所得を圧縮していたという。

　ＩＭＳとＩＭＬは「（国税当局と）見解の相違があった」としている。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040312-00000013-yom-soci