2004年03月13日(土) 19時01分

住基カード不正取得　土建業の男を起訴　詐欺の疑いで再逮捕−−福島地検　／福島（毎日新聞）

　福島地検は１２日、不正に住民基本台帳カードの交付を受けたとして有印私文書偽造、同行使の罪で相馬市赤木、土建業、吉沢利治容疑者（５９）を福島地裁に起訴した。また相馬署は同日、住基カードを使って金融機関から約２３０万円の融資を受けたとして吉沢容疑者を詐欺の疑いで再逮捕した。余罪もあるとみて調べている。
　起訴状などによると吉沢被告は０３年１１月２１日に相馬市役所を訪れ、所定の用紙に自分が雇っている相馬市内の土木作業員の男性（６３）の氏名、住所、性別、生年月日などを記入し、この男性名義の住基カードを申請をした。同２６日に男性の住所に送られた照会書を持って同市役所で住基カードを受け取っていた。また、同カードを使って同年１２月中旬ごろ、相馬市内の金融機関から融資を受けた。男性の住所は、吉沢被告が従業員用に借りていたアパートだったという。
　この事件は、男性が引っ越しのため市役所から住基カードの返却を求められたことから不正取得が発覚し、住基カード発行時の本人確認作業の盲点が浮き彫りとなった。【生野由佳】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040313-00000007-mai-l07