2004年03月13日(土) 03時08分
過去5年の「ハブ」破損すべて三菱、国交省対応せず(読売新聞)
三菱ふそうトラック・バス(東京都港区)が大型車のリコール(無料回収、修理)を表明した問題で、昨年9月までの約5年間に国内トラックメーカー4社の大型車で起きたタイヤ脱落事故84件のうち、車軸周辺の「ハブ」と呼ばれる部品の破損による事故40件が、すべて三菱ふそうの車両で起きていたことが12日、分かった。
国土交通省の昨年10月の調査で判明したもので、同省は一昨年から問題となっていたハブの破損による脱落事故が、他のメーカー3社で1件も起きていないことをこの時点で把握しながら、対応策を一切取っていなかった。
国交省は、横浜市で母子3人が死傷した事故を受けて一昨年2月、メーカー各社に通達を出し、タイヤ脱落防止のための点検整備や事故・不具合についての情報収集に努めるよう要請した。しかし、4社を対象とした調査で、三菱ふそう以外の3社で過去約5年間にハブ破損による事故がなかったことが判明したにもかかわらず、三菱ふそうに問い合わせもしていなかった。
同省自動車交通局の担当者は「整備不良に関する詳細な説明を受けており、それで納得していたが、結果的にはリコールにあたるケースを見つけることができなかった。調査の時点で同社に確認を求めるべきだった」としている。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040313-00000201-yom-soci