2004年03月12日(金) 20時46分
<個人情報流出>窃盗容疑で告訴 ジャパネットたかた(毎日新聞)
顧客情報が流出した通販業界大手のジャパネットたかた(本社・長崎県佐世保市、高田明社長)は12日、「顧客情報を記録した業務用磁気テープを盗まれた」として容疑者不詳のまま窃盗容疑で佐世保署に告訴状を提出した。高田社長は「司直の手に委ねて事実を明らかにした上で、会社としての責任を明らかにしたい」と述べた。佐世保署は、関係者から事情を聴く方針。
同社によると、流出が確認された94〜98年当時はホストコンピューターで約66万人分の顧客名簿を管理し、記録媒体として「CMT」(カートリッジ・マグネティック・テープ)と呼ばれる業務用の磁気テープを利用していた。CMTは1本で約66万人分を記録できるが、同社は生年月日を含む一部の顧客情報の抽出に利用されていることから、1〜3本が盗まれたとみている。
当時、CMTはコンピューターのあるサーバー室内で利用され、同室の鍵はIDパスワードを持つ社員2人が厳重に管理していた。同社の調査委が社員らに事情を聴いた結果、パスワードや鍵が使い回されるケースはなかったという。
一方、9日から始めた番組など販売活動の自粛について高田社長は「捜査段階でもあり、4月からの再開は難しい。5月から再開できればと思うが、会社としての結果責任を明確にしなければならない」と語った。
顧客情報については、94年7月〜98年7月までの顧客148人分の氏名▽性別▽住所▽電話番号▽生年月日▽年齢——が流出したことが明らかになっている。【川名壮志、倉岡一樹】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040313-00000071-mai-soci