2004年03月12日(金) 21時37分

携帯電話詐取容疑で２人逮捕　神奈川、おれおれ詐欺に悪用か（共同通信）

　神奈川県警捜査２課などは１２日までに、偽造した法人登記書類を使い携帯電話を詐取したなどとして、詐欺容疑で同県横須賀市長井、指定暴力団稲川会系組員夏目洋行容疑者（３５）を、詐欺未遂容疑で住所不定、同佐藤勇紀容疑者（２３）を逮捕した。
　２人はそれぞれ数十台の携帯電話の詐取に関与したといい、県警は、こうした架空法人名義の電話は使用者が特定しにくく、身内を装う「おれおれ詐欺」などの犯罪に使われたとみている。
　調べでは、夏目容疑者は昨年１１月下旬、横須賀市の携帯電話販売店で、架空の会社の登記関係書類を使い、携帯電話５台をだまし取った。佐藤容疑者は今年２月、横浜市の携帯電話販売店で、同様の手口で計１０台を詐取しようとした疑い。
　夏目容疑者は「パチンコ店で知り合った男から１台５０００円で依頼された。犯罪に使われると思っていた」と供述しているという。
　県警は今回の事件を含め約３００台が神奈川県内で詐取されたことを確認。うち１台は広島県でおれおれ詐欺に使われたとみている。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040312-00000261-kyodo-soci