2004年03月12日(金) 07時00分

情報流出防止で新ビジネス相次ぐ（日経新聞）

　続発する企業からの個人情報流出事件を受け、情報漏えいを防ぐための安全対策商品が続々と登場し始めた。社員ら組織内部からの情報漏れを防ぐ対策が中核で、三菱電機や大日本印刷は建物の出入りから個人認証による情報閲覧制限などを包括管理できるシステムを開発。問題点を洗い出す監査サービスや損害を補償する保険も相次いでいる。

　三菱電機は建物や部屋の出入りから、パソコンの不正利用、重要情報の不正な閲覧など10種類の情報流出リスクに一元対応できるシステムの販売を始めた。個人認証のカギを対象に応じて変える必要がない。社員はＩＣ（集積回路）カードの社員証だけで対応できる一方、企業は利用状況を包括的に把握し、顧客情報リストの流出など事故や犯罪の防止に役立てる。

　大日本印刷は今月から、情報漏えい防止システム「トランザート」を順次発売する。通常はパソコンの中に格納する電子証明書をＩＣカードの中に保存。パソコンを紛失しても、ＩＣカードがあれば情報漏れを防げる。(07:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20040312AT1D1104G11032004.html