2004年03月11日(木) 13時13分
三菱ふそうリコール決定 立件へ詰めの捜査(共同通信)
タイヤの脱落が相次いだ問題でリコールを決め、記者会見で頭を下げる三菱ふそうトラック・バスのポート社長(中央)ら=11日午前、国交省
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三菱自動車製の大型車でタイヤと車軸をつなぐ部品「ハブ」の破断によるタイヤ脱落が相次いだ問題で、三菱自動車から分社化された三菱ふそうトラック・バス(東京)は11日、ハブに欠陥があったとして、リコール(無料の回収・修理)を行うと発表した。近く国土交通省に届け出る。
同社によると、既に自主回収で部品を無償交換した7万4000台余りのほかに、約4万5000台がリコール対象になる。
横浜市で2002年、脱落したタイヤの直撃を受け母子が死傷する事故が発生し、同様の脱落も多数判明。会社側はこれまで「脱落はユーザー側の整備不良が原因」と説明し、自主回収で対応してきたが、今回のリコールで構造的な欠陥を認めた形になった。
神奈川県警は、横浜市の事故について業務上過失致死傷容疑で三菱ふそうなどを家宅捜索。当時の幹部らが安全対策を放置した疑いがあるとみて、立件に向け詰めの捜査を進めている。
国交省で記者会見した三菱ふそうトラック・バスのヴィルフリート・ポート社長は、リコールが必要と判断したのは先週末で、02年には(リコールが必要との)知見はなかったと述べた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040311-00000105-kyodo-soci