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2004年03月11日(木) 19時21分

シロアリ無料点検し、高い床下換気扇売る 福岡の業者に改善指導−−都 /東京毎日新聞

 都生活文化局は、床下のシロアリ無料点検をした上でお年寄りらに高額な床下換気扇などを販売していた「モイスコジャパン」(福岡市、宮本幸一社長)に対し、特定商取引に関する法律(不実告知など)や都消費生活条例(迷惑勧誘など)に基づく改善指導をした。事実を偽って換気扇を売ったり、購入した消費者からの解約を渋るなどしたという。
 同局によると、同社は2〜3人の営業グループを編成し、都内で防虫網と床下換気扇を販売していた。まず、防虫網の担当者が1枚2000〜3000円の網を紹介し、無料で床下のシロアリを点検。その上で、床下換気扇の担当者が「湿気がひどい。基礎が腐ってしまう」などと言って5、6台で50万〜60万円の換気扇を売るケースが多かったという。
 02年10月に防虫網11枚を3万5000円、床下換気扇6台を63万円で買った60代の男性は「基礎コンクリートの上の木に水のにじみが出ている。シロアリで土台がだめになる」と言われたが、工務店が調査すると水じみはなかった。昨年1月、49万5000円で5台の床下換気扇を買った80代の独居女性は、民生委員らのアドバイスでクーリングオフ(解約)を申し出たが、「それは困る。思いとどまってほしい」などとしつこく説得を続けられたという。
 同局の集計では、99〜03年度の5年間で、同社に関する苦情などが消費生活センターなどに479件寄せられ、同様の業者の2〜3倍に達するなどしていたため、行政指導に踏み切ったという。改善されない場合は業務停止命令を出す。【前田剛夫】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040311-00000006-mai-l13