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4月から女性用下着を本格販売することになったユニクロを展開するファーストリテイリング。その目玉が価格破壊の「1000円ブラ」だ。動きやすく快適な着心地にこだわり、ゴムやワイヤを使わず、“寄せて、上げて”という矯正効果をうたってきた高級下着との差別化を図る。
ショーツ(590円、790円)、タンクトップ(1000円)も“ユニクロ価格”で業界に宣戦布告する。
「今や女性もストレスフルな時代。“裸でいるより気持ちがいい”が商品のコンセプト。特に20〜30代のOLや子育て中の主婦をターゲットに考えています」(広報)
ライバル各社の反応はどうか。
「ブラで1000円ですか。需要はあると思います。わが社では品質、肌ざわりなどこだわりがあり、この値段では出せません。まあ、無視するわけではないんですが…」(ワコール広報)
「お客さまはバッティングしないと思う。あちらは完全にカジュアル、シンプルなタイプ。お客さまには選択肢が広がるので、いいんじゃないでしょうか」(トリンプ・インターナショナル・ジャパン広報)
「あちらのターゲットは20代からと若いので(ミセス向けの)うちとはちょっとズレてますね」(シャルレ広報)と、余裕の表情だ。
各社の主力商品は「感じるブラ」(ワコール=5300円〜)、「恋するブラ」(トリンプ=5300円〜)、「パレッティ」(シャルレ=6800円〜)など。
最近は1万円を超える高級ブラが人気を集めている。「40歳以上の女性は若いころからいいものを知っていて、目が肥えているうえ、素材にも詳しい。値段にこだわらない」(関係者)
「ユニクロ参入」でもっとも影響を受けそうなのは、「1000円台〜2000円台」の格安ブラも販売している業界4位のセシールだが、「担当部署で検討してからでないと…。しばらく時間をください」と、やや戸惑いもみせる。
最後に20〜40代のOL10人に夕刊フジで緊急アンケートしてみた。
「女って安ければ買うってものでもないから、実際に見てみないと…」(30代、サービス業)、「下着には素材、デザイン、色、サイズなど結構こだわりを持っている。ただ、休日のラフな格好(ジャージとかね)の時はユニクロでもいい」(40歳、情報関係)、「下着は常日頃、高すぎると感じていたので、大歓迎。ユニクロならスーパーで売っている安い・ダサい下着ではなく、可愛い・おしゃれなのを作ってくれるだろうと期待してます」(25歳、テレビキャスター)
「1000円ブラ」は、どこまで女心をとらえることができるのか。
【メモ】女性用下着の市場規模は4180億円(推定)。順位は(1)ワコール(23.1%)(2)トリンプ(10.6%)(3)シャルレ(5.9%)(4)セシール(5.1%)(5)グンゼ(2.4%)=日経「2002年主要商品・サービス100品目シェア調査」から。
ZAKZAK 2004/03/11