2004年03月11日(木) 00時00分

警視庁　ヤミ金を集中摘発 ７業者、容疑の１６人逮捕 （東京新聞）

　多重債務者らを狙い、ヤミ金融を営んでいたとして、警視庁は、渋谷区東二、「プログレス」など七業者を摘発、同店の元経営者長山剛士容疑者（２８）＝新宿区高田馬場一＝ら十六人を逮捕した。

　調べでは、長山容疑者らは二〇〇二年五月下旬から昨年十月下旬までの間、愛媛県内の会社役員男性（４８）ら三人に計約四千三百万円を貸し付け、渋谷区内の都市銀行支店に送金させるなどして、法定利息の約二十倍の約一千万円の利息を受け取った疑い。ほかの六業者も多重債務者らに法定利息の十数倍から千倍もの違法な高金利で貸し付けをしていた疑い。

　同庁は一月、渋谷署など九署を拠点にヤミ金融集中取締共同捜査本部を設置していた。摘発された業者の中には、指定暴力団山口組旧五菱会（二代目美尾組）のヤミ金融グループ幹部に、月約六千万円の上納金を納めていた業者もあった。

　共同捜査本部の摘発を含め、警視庁は今年十六業者を摘発、二十八人を逮捕した。今年の同庁へのヤミ金融関連相談件数は昨年一−三月初めの五百九十八件から大幅に減り、百二十二件にとどまっている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20040311/lcl_____tko_____000.shtml