2004年03月10日(水) 18時42分
遺伝子組み換え食品の表示、「確認後に購入」87%−−消費者団体調査 /北海道(毎日新聞)
消費生活リーダーで作る北海道消費生活コンサルタントクラブ(町野美奈子会長)は、昨年9月の北海道消費者大会の参加者を対象に「私たちの求める食の安全・安心」と題して実施したアンケート調査の結果をまとめた。遺伝子組み換え(GM)食品かどうかチェックしてから購入する消費者が87%と大半を占め、この問題への関心の高さが分かった。
大会参加者全員にアンケート用紙を配布し、348人から回収した。質問は生産地、流通経路などの追跡可能性(トレーサビリティ)、GM食品、輸入食品の利用など6項目。
GM食品は、JAS(日本農林規格)法に基づき豆腐、みそ、納豆など30品目に表示が義務づけられている。しょうゆや食用油はGM農産物を原料にしていても表示義務はない。
アンケート調査で「GM商品をチェックして購入するか」という設問に対し、「該当商品については必ずチェックする」が57%、「たまにチェックする」が30%にのぼった。
しかし、GM食品であるかどうかの表示については、39%の人が「何が(表示義務に)該当するか知らない」と回答。「しょうゆ、食用油が該当しないことを知っていた」人も57%にとどまり、JAS法周知の遅れが明らかになった。
トレーサビリティについては「トレーサビリティを大いに利用する」が14%、「ものによっては利用する」が64%と、高い評価を与えていた。
システム導入費用は小売り価格にはね返る可能性があるが、「価格が上がっても信頼性の高いシステムを導入すべきだ」という回答は25%にとどまった。そのうちの88%の人たちは「10%以下の価格上昇ならよい」と回答していた。今後、本格的に導入される場合の有力な目安になりそうだ。【高橋正博】(毎日新聞)
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