2004年03月10日(水) 19時06分
漢字異体字、欧米OSでも トロンの坂村教授ら開発(共同通信)
国産基本ソフト(OS)トロンを推進している坂村健東大教授は10日、人名や地名、文学作品などで用いられる漢字の異体字を、ウィンドウズやマッキントッシュなど欧米のOS上で自動表示する技術を開発したと発表した。
印刷、出版業界では異体字をウィンドウズなどの機器で処理する際、手作業で外字リストの作成や校正を行う手間があったが、「新技術で大幅な省力化が可能になり、大手企業で年間数億円規模のコスト削減が可能」(坂村教授)という。
標準文字にない外字にそれぞれ識別番号を付けた文字コード(トロンコード)のデータベースを活用。専用の外字変換サーバーを使い、必要な文字をデータベースから検索して表示する仕組み。データベースや専用サーバーは無償で公開する。
トロンOS「超漢字」などは、異体字のほか中国などで使われる漢字を含めて既に計17万の漢字が表示できる。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040310-00000201-kyodo-bus_all