2004年03月10日(水) 07時00分
明治製菓、「希望小売価格」を廃止(日経新聞)
明治製菓は4月から菓子の希望小売価格の設定を廃止する。希望小売価格を基準とした店頭での値引き合戦に歯止めをかけるとともに、卸業者に支払うリベートを簡略化して事務作業の負担を軽減する。菓子業界ではスナック専業のカルビーが類似した制度を導入しているが、総合菓子メーカーでは初めてとなる。
希望小売価格を廃止するのはまず、4月1日以降に発売する菓子が対象。同時に、リベートについては、取引の電子化に対する報奨など機能を重視したものなど、従来の半数程度の四種類に絞り込む。リベートの総額は半分程度に減るほか、営業担当者の事務作業も1カ月当たり5時間程度と半減する計画。既存品については順次、希望小売価格を廃止する。制度変更によって、希望小売価格を基準とした値引き合戦をなくし、価格低下に歯止めをかけるのが狙い。リベート減少分を補うため卸価格は平均で5%程度下げる。これにより売り上げも減少するが、2005年3月期の業績予想には織り込み済み。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20040310AT1D0800T09032004.html