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2004年03月09日(火) 13時25分

「ジャパネットたかた」顧客データ流出、66万人分か読売新聞

 通販業大手の「ジャパネットたかた」(本社・長崎県佐世保市、高田明社長)は9日、148人分の顧客データが外部に持ち出されていた、と発表した。最悪の場合、1994—98年の約66万人分のデータが流出した可能性もあるという。同社は、盗難の疑いもあるとして刑事告訴を検討している。

 会見した高田社長らによると、一部報道機関が今月4日、149人分のリストを持って取材に訪れ、流出が発覚した。リストには名前、性別、住所、電話番号、生年月日、年齢が記載されており、全員が同じ名字だった。クレジットカードの番号などは含まれていなかった。

 同社は内部調査し、うち148人は実際の顧客と確認した。1994年7月から98年7月にかけて商品を購入するなどした九州各地や山口県や東京都、大阪府などの顧客だった。

 同社は、顧客データを本社のコンピューターで一括管理している。98年9月に住所などのデータを更新しており、持ち込まれたリストの情報が更新前のデータだったことから、同年7月から9月の間に流出した可能性が高いと見ている。

 顧客を管理するコンピューターにアクセスするには、専用のID番号などが必要だった。98年7月当時、ID番号を与えられていたのは社員2人と外部のシステム開発者4人だったという。

 高田社長は「管理が行き届かず、お客様に多大なご迷惑をおかけした。深くおわびしたい」と謝罪。9日から、テレビ、ラジオのショッピング番組やコマーシャルを当分の間自粛することを明らかにした。

 同社は1986年設立。資本金1億円で、従業員290人。当初カメラ店だったが、1990年にラジオショッピングに進出。テレビやラジオに出演した高田社長の軽妙でわかりやすい商品説明が受けて、売上高は92年の14億5000万円から2003年の705億円へと急成長した。現在、パソコンや家電製品など2000—3000点の商品を扱っている。

 ◆大量流出が後絶たず◆

 顧客情報が大量に流出するケースは、このところ後を絶たない。

 昨年には、大手コンビニエンスストア「ローソン」のカード会員約56万人分と、「ファミリーマート」の通信販売会員約18万人分の情報がそれぞれ流出していたことが発覚。

 今年に入ってからも、消費者金融大手「三洋信販」が顧客情報約32万人分の流出の可能性を発表。さらに、国内最大手のインターネット接続サービス「ヤフーBB」の加入者情報を入手した男などが恐喝未遂容疑で逮捕され、加入者の個人情報の流出は過去最大の約452万人分に上ったことが明らかになった。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040309-00000204-yom-soci