2004年03月09日(火) 07時00分
国立病院機構、セカンドオピニオン制度を初めて創設(日経新聞)
4月から全国154の国立病院・療養所を統括する独立行政法人「国立病院機構」は8日、今後5年間の中期計画案をまとめた。主治医以外の専門医の診断を参考に、患者が治療方針を決める「セカンドオピニオン」制度を全国レベルで初めて創設する。患者満足度調査も毎年実施してサービスの向上を図り、5年後の経常黒字を目指す。厚生労働省の独立行政法人評価委員会国立病院部会が8日、同機構の中期計画案を了承した。
中期計画案などによると、患者が自ら治療法を選択しやすくするため、機構内の専門医をまとめたリストを作成、患者が診察を受けた病院以外にいる専門医の意見を聞きやすくする。民間病院などで診断を受けた患者にも、機構内の専門医を紹介するほか、機構内の病院で診察を受けた患者が民間病院などで別の専門医の意見を聞きたいと希望した場合、カルテなど診療情報を積極的に提供する。こうした「セカンドオピニオン」制度を全国レベルで整えるのは初めて。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040309AT1G0802K08032004.html