2004年03月09日(火) 21時00分
11頭目のBSE牛を確認、死亡牛では初(日経新聞)
北海道の農場で死んだ牛1頭からBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)の陽性反応が出ていた問題で農水省は9日、プリオン病小委員会による確定診断の結果、この牛がBSEに感染していたと断定した。国内では11頭目の感染例で、死亡牛検査での確認は初めて。
この牛は北海道標茶町の農場で股(こ)関節脱臼で立てなくなった7歳10カ月の乳牛。肉や内臓は焼却処分され、市場に流通することはない。同農場の約160頭の牛に対しては移動禁止措置をとる。
BSEの検査は食肉用の牛が対象の「全頭検査」に加え、昨年4月からは「死亡牛検査」も着手。同小委は初の感染確定について「検査が順調に進展し、選別作業が軌道に乗っている証拠」としている。(21:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040310AT1G0903409032004.html