2004年03月09日(火) 12時32分

「ジャパネットたかた」顧客データ流出、６６万人分か（読売新聞）

　通販業大手の「ジャパネットたかた」（本社・長崎県佐世保市、高田明社長）は９日、１４８人分の顧客データが外部に持ち出されていた、と発表した。同社は、盗難の疑いもあるとして、刑事告訴も検討している。

　同社によると、外部からリストが持ち込まれて発覚した。リストには、名前、性別、住所、電話番号、生年月日、年齢が記載されていたが、クレジットカードの番号などは含まれていなかった。内部調査の結果、実際の顧客であることが確認された。

　福岡、長崎、熊本、佐賀、宮崎各県のほか、山口県や東京都、大阪府の顧客データで、１９９８年以前のものという。同種のデータがほかにも流出したとすると、最悪の場合、当時の顧客約６６万人分になる可能性もある。

　同社は、本社のコンピューターで顧客データを一括管理しており、ＩＤ番号を知る担当者でないと、引き出せないという。

　同社は「内部調査を進める一方、データの管理を徹底したい」としている。

　同社は１９８６年設立。資本金１億円で、従業員２９０人。当初、カメラ店だったが、１９９０年にラジオショッピングに進出。高田社長自らテレビやラジオに出演し、軽妙でわかりやすい商品説明が受けて、年間売上高は９２年の１４億５０００万円から、２００３年の７０５億円へと急成長した。現在、パソコンや家電製品など２０００—３０００点の商品を扱っている。

　サービス産業の顧客の個人情報は、三洋信販やヤフーＢＢでも流出が表面化、問題になっている。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040309-00000204-yom-soci