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調査をしたエリック・ウィリアムズ研究員は「パソコン販売台数は各国で急増しており、政府や企業が長寿命のコンピューターの製造と普及に取り組まなければ、パソコンブームは地球温暖化や化学物質汚染を深刻化させる」と警告した。
グループは日米のコンピューターメーカーからの聞き取りや、企業が公表した資料、研究論文などを調べ、コンピューター関連製品の製造から廃棄までに使われる資源の量を計算した。
その結果、17インチのディスプレーを持つパソコン1台を製造するには、240キロの化石燃料と1500キロの水、22キロの化学物質が必要であることが明らかになった。
またパソコン生産に必要な化石燃料は最終製品の重さの10倍で、自動車や冷蔵庫が製品のせいぜい2倍程度しか必要としないのに比べ、製造過程で環境への影響が非常に大きいことも分かった。
パソコン関連製品の生産には、室内を清浄に保つクリーンルームや、不純物の極めて少ない水が不可欠。このためエネルギーや水を大量消費することになるという。
報告書はパソコン関連製品の大量生産や廃棄が、臭素系難燃剤など化学物質や鉛など重金属による環境汚染を悪化させる危険性も指摘した。
ZAKZAK 2004/03/08