2004年03月08日(月) 22時55分

婚外子も戸籍記載区別せず　野沢法相が方針表明（共同通信）

　野沢太三法相は８日の参院決算委員会で、事実婚など法律上の結婚をしていない両親の子ども（非嫡出子＝婚外子）に関する戸籍の続柄欄記載について、婚姻届を提出した両親の子ども（嫡出子）と区別をなくす方針を表明した。法相は、現行の記載をプライバシー権侵害に当たると初判断した先の東京地裁判決を受け「判断を真摯（しんし）に受け止め、よりプライバシー保護に配慮した続柄記載の在り方を検討したい。そろそろ前進させるべき時が来ている」と述べた。
　同時に「差別をしないのが世界的潮流だ。民法が非常に古くなっており、今後、国民世論の動向を見極めながら検討を進めなくてはいけない」と述べ、嫡出子と非嫡出子で相続上の「差別」をしている現行民法についても見直しの必要性を認めた。ただ、この民法改正に対しては与党内にも慎重意見が根強く、検討には時間がかかる見通しだ。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040308-00000165-kyodo-pol