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2004年03月08日(月) 23時14分

プロバイダーが訴えます……スパム規制法に基づき訴状を提出MYCOM PC WEB

米Hypertouchは、同社が提供するインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)事業の利用ユーザーに対してスパム(迷惑メール)を執拗に送り付けたとして、米BVWebTiesおよび米BlueStream Mediaを提訴した。

米国カリフォルニア北部連邦地裁に提出された訴状によると、Hypertouchのユーザーが利用するメールアドレスに、家のリフォームなどを手がける「BobVila.com」より、今年の1月1日に「Bob Vila's New Year's Mailer」広告メールが届けられた。その後も数十通の「Home Again Newsletter」シリーズのメール送信が続けられ、一部のユーザーからは受信を拒否する旨が伝えられたにも関わらず、スパムの受信数は全く減らなかったという。また、フィルタリングをかわす目的で実際の内容とは異なる件名が付けられたり、虚偽の住所を記載したメッセージが送信されたりしたようだ。

こうした状況を受けて、Hypertouchは、今年1月から全米で施行が開始されたスパム規制法案「CAN-SPAM法」に基づき、BobVila.comの運営管理に携わるBVWebTiesおよびBlueStream Mediaの2社を提訴。両社に対し、損害賠償金に加えて、今回の訴訟にかかる全費用の負担を求める訴えが起こされている。

法的な規制を導入することで、増加の一途をたどるスパムに歯止めをかけることが期待されたものの、現時点では実質的に大きな成果は上がっていないようだ。Hypertouchの社長を務めるJoe Wagner氏は、法規制の限界を認めつつも「たとえCAN-SPAM法が公共の福祉を守る点であまり効果がないとしても、スパム送信者を罰せられる手段は何でも用いていくつもりだ」とコメントした。同社のホームページ上では、今後も悪質なスパム送信者に対して断固とした措置を講じていく方針が明らかにされている。

キーによるメールアドレスの使い分けでスパム撃退、米ZoEmail
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/02/06/012.html

スパムに懲役罰金刑のCAN-SPAM法も効果なし? またまた迷惑メールは増加中
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/02/05/004.html

迷惑メール撃退に銀の弾丸はなし!? EUから世界レベルの規制法案を探る
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/01/28/012.html

スパム対策などでISPら20社が連合 - IIJらが共同で対策に乗り出す
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/01/16/004.html

Hypertouch
http://www.hypertouch.com/

(MYCOM PC WEB)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040309-00000091-myc-sci