2004年03月07日(日) 16時10分
ずさんな情報管理が壁に ソフトバンク恐喝未遂事件(共同通信)
450万人分に上る顧客情報の流出が明らかになったソフトバンク恐喝未遂事件では、企業活動の生命線とも言える大量の顧客情報が、どのように持ち出されたのか。警視庁などは流出経路の解明を進めるが、同社側のずさんな情報管理が“壁”になっている。
この事件では、右翼系の政治団体元代表で出版業森洋(67)、ヤフーBB加入代理店社長竹岡誠治(55)の両容疑者と、同代理店副社長の湯浅輝昭被告(62)=同罪で起訴=が共謀し、顧客情報を使ってソフトバンクから10億−20億円を脅し取ろうとしたとされる。
警視庁は森容疑者を中心にした「人的なつながり」から捜査。
森容疑者は1984年にゼネコンへの抗議行動で器物損壊事件を起こすなど、総会屋的な活動でも知られ、今回も顧客情報を入手し、竹岡容疑者らに指示をしていたとみられる。
しかし、森容疑者はパソコンが使えず、自ら顧客情報を管理するデータベースにアクセスするのは技術的に困難。竹岡容疑者の代理店もデータベースを閲覧する権限は与えられていなかった。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040307-00000069-kyodo-soci