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「ひらけ、ゴマ」という合言葉が漏れて、財宝を横取りされた「アリババと四十人の盗賊」の物語を引くまでもないだろう。合言葉、英語でいうパスワードは、漏れてはいけない◆だが、実態はかなり危うい。警察庁のまとめでは、昨年起きたコンピューター不正侵入事件のほとんどが、パスワード管理の甘さにつけ込み、他人になりすます手口だった◆他人のパスワードを推測するなどして、インターネット上の銀行から千六百万円を引き出したり、他人名義で商品を売ると称して代金をだまし取ったりしていたという◆危険なパスワードは、自分の名前や生年月日、電話番号、家族の名前などだ。知人に限らず、他人にも推測されやすい◆安全なのは、無意味な文字の並びで、例えば、「tkr5%ikr」なら、簡単には見破られない。しかも、これを定期的に変えるといいらしい◆だが、銀行や通販など、使い分けるパスワードは複数あることが多い。メモに残すと盗まれる危険もある。とはいえ、無意味な文字は覚えにくい。ネット社会で身を守るのは容易でない。