2004年03月06日(土) 20時43分

「オレオレ詐欺」急増　警察官装い交通事故の示談金要求　県警が注意呼びかけ　／香川（毎日新聞）

　警察官をかたって、交通事故の示談金名目に、現金を要求する新しい手口の「オレオレ詐欺」が、県内で２月以降急増しており、県警では注意を呼び掛けている。
　県警によると、手口は警察官を装い電話を掛けてきて、「ご主人（息子、孫）が交通事故を起こした。このままでは逮捕されます。今なら示談で済みます」と示談金を要求し、振込先の銀行口座を指定してくるという。電話口で主人や息子役の別の人物が泣きながら、振り込みを依頼するケースも多く、事故の相手役や弁護士役もおり、複数の人物が電話口に出て、信用させようとするのが特徴。実在する息子の名前を出したケースもあったという。
　警察官をかたる詐欺は、県内では昨年１年間で１１件確認されているが、今年に入って１月が２件、２月が１２件、３月（２日現在）は３件と急増している。要求する示談金も１００万円から３００万円までと高額で、今年に入り今月２日までの被害額は約９００万円に上る。県警は「交通事故で警察官が示談金の仲介をすることは絶対にない。一人で判断せずに、家族や警察に相談を」と呼び掛けている。　【大西岳彦】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040306-00000005-mai-l37