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昨年12月に発売された糖尿病治療のためのインスリン自己注射用注射器「オプチペンプロ1」について、過剰投与のおそれにつながる不具合が7件報告されたとして、厚生労働省は5日、輸入販売業者のアベンティスファーマ社(本社・東京都港区)に対し、緊急安全性情報を医療機関に配布するよう指示した。
オプチペンプロ1は、血糖値を下げるインスリン液の入ったカートリッジを患者が自分で装着して注射できる。国内の推定使用患者数は約2万1000人。
注射筒内の空隙(くうげき)を利用してインスリン液を押し出す仕組みだが、カートリッジが適切に装てんされていない場合に、最大でインスリン液0・6ミリ・リットルが過剰投与される可能性があることが分かった。
インスリンが過剰に投与されると低血糖状態となり、最悪の場合、生命にかかわる。国内では実際に過剰投与された例はないが、同社によると、同様の不具合によって患者が低血糖状態に陥った症例が海外で3例報告されているという。緊急安全性情報では▽使用中に1度外したカートリッジを再利用しない▽注射直前に必ず空打ちし、適切な装てんを確かめる——などの注意を呼びかけている。