2004年03月05日(金) 19時21分
偽造カード事件「買い子」再逮捕 自分の店を悪用、不当利益2億円以上か /神奈川(毎日新聞)
偽造クレジットカードによる“買い子”グループ事件で、電子計算機使用詐欺容疑で4日再逮捕されたブランド品販売店役員、吉川幸雄容疑者(41)らは経営する自らの店で偽造カードを使い、信販会社に架空の売上金を請求していたとされる。県警は中国人グループと日本人グループの連係による巧妙な手口の全容をほぼ解明した。
昨年5月、都内の中国人グループ7人がカードを偽造しようとした支払用カード電磁的記録不正作出準備容疑などで逮捕されたのがグループ解明のきっかけ。グループはエステ店などで客の着衣からカードを抜き取り、スキマーと呼ばれる機械で写し取る手口を繰り返していた。都内のアジトのパソコンには約2000人分のカード情報が保存されていたという。
偽造カードを中国人が使うと発覚する可能性が高いため、偽造カードを使って買い物をするのは“買い子”グループの日本人たちの役目となった。そのリーダーが吉川容疑者だった。吉川容疑者らは偽造カードで買い物し、商品を転売して稼いだり、自らの店で偽造カードで買い物したように装い、信販会社に請求して商品代を支払わせるなどしていたという。
これらの手口でグループ全体が上げた不当な利益は2億円以上とみられる。このうち、買い子グループの取り分は25〜30%で、残りは中国人グループに渡っていたという。【木村光則】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040305-00000003-mai-l14