2004年03月05日(金) 00時00分
「オレオレ」被害防ぐ 郵便局長を警察表彰感謝状を受け取る斎藤真局長(右)=宮崎南署で(朝日新聞・)
郵便局の窓口で大金を下ろそうとした客が、オレオレ詐欺にだまされていると見抜き未然に被害を防いだとして、宮崎南署は宮崎市桜ケ丘町の宮崎桜ケ丘簡易郵便局の斎藤真局長(59)を表彰した。
事件があったのは1月23日。午後1時半ごろ、市内に住む顔見知りの自営業男性(56)が「息子が交通事故を起こして被害者の車の修理代が必要になった」と、142万円を下ろしに来た。
斎藤局長が話を聞くと、男性宅に電話があり、息子、警察官、被害者を名乗る男が入れ替わりで「金を振り込んでくれ」と頼んできたという。不審に思い、息子に連絡するよう伝えたところ、事故に遭っていないことがわかり、振り込まずに済んだ。斎藤局長は「顔見知りが多く、普段からよく会話をする。ちょっとしたやりとりから事件を防げた」と話す。
3日あった表彰式で山路治省署長は「地元密着の郵便局ならではの対応ですね」とたたえた。同署管内で昨年10月〜今年1月にあったオレオレ詐欺の被害件数は7件で、被害金額は計390万円に上る。
(3/5)
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news01.asp?kiji=3125
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