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摂食障害に悩む若い女性から治療費の名目で集めた約３億円を隠し、所得税約１億円を免れたとして、東京地検特捜部は３日、東京都世田谷区、摂食障害カウンセリング業山形賢二容疑者（５４）を所得税法違反（脱税）の疑いで逮捕した。
調べでは、山形容疑者は「摂食障害回復支援会」などの名称で、インターネット上に拒食症や過食症などの治療相談を受け付けるホームページを開設。メールで応募してきた女性を世田谷区内のマンションに集め、０２年までの２年間に治療費名目で受け取った約３億円を隠し、所得税約１億円を免れた疑い。
山形容疑者は９８年ごろからこの事業を始め、費用は週２回で１５万〜１６万円だったという。脱税の発覚に備え、非課税の宗教活動を仮装するため、自らの名前にちなんだ「賢治安大菩薩（けんちゃんだいぼさつ）」へのお布施として費用を受け取ったことにしていた。
治療は「気を送る」などと称し、裸になった山形容疑者が女性と手をつなぐなどの方法で行われていたという。(03/04 00:29)