2004年03月04日(木) 15時05分
<乳児虐待>整体治療と称しスタンガン 傷害容疑の父逮捕 東京(毎日新聞)
生後3カ月の自分の娘に治療と称して、背中や腹を強く押すなどの暴行を加え、けがを負わせたとして、警視庁渋谷署は4日、東京都渋谷区でカイロプラクティック(整体)治療院を経営していた愛媛県出身の住所職業不詳、飯尾哲太容疑者(45)を傷害容疑で逮捕した。
飯尾容疑者は、電気ショックで心停止する恐れがある出力電圧50万ボルトのスタンガン(高圧電流銃)を押し当て、やけどを負わせた疑いもあり、殺人未遂容疑の適用を視野に入れ虐待行為を追及する。
調べでは、飯尾容疑者は昨年3月10日、当時治療院を開設していた渋谷区内の自宅で、娘の背中や腹部を強く押し2週間の打撲傷を負わせた疑い。
昨年3月下旬、医師に「幼児虐待ではないか」と指摘された妻(34)が、同署に被害届を出し事件が発覚した。娘は現在1歳3カ月で傷は完治している。
飯尾容疑者は娘が泣きやまないことに腹を立て、妻の留守中に虐待を繰り返していたという。娘の背中などにはスタンガンを押し当てられた際に出来たとみられるやけどの跡もあった。不審に思い問い詰めた妻に対し「おむつかぶれだ」とうそを言い、医師の診断を受けるまで妻も信じていたという。
虐待は娘が生後2カ月のころから始まったとみている。背骨やO脚の矯正を口実に、あざが出来るほど強く指圧していたほか、熱い湯に長時間入れる暴行を加えていた。
飯尾容疑者はスタンガンを護身用に購入したが、自宅で飼育していたウサギにも当てて虐待していたという。【川辺康広、長谷川豊、宮川裕章】(毎日新聞)
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