2004年03月04日(木) 19時21分

おれおれ詐欺、被害急増１億４８００万円−−「昨年分」に迫る　／神奈川（毎日新聞）

　◇１・２月だけで「昨年分」に迫る
　県警捜査２課は３日、今年１〜２月の「おれおれ詐欺」のまとめを発表した。今年に入り、県内のおれおれ詐欺の認知件数は１９２件。うち、実際に被害に遭ったのは１１３件で被害総額は約１億４８００万円に達し、昨年１年間の被害総額（約１億９０００万円）に迫るほど急増している。２０〜３０代の人が兄弟を装う人間から電話を受け被害に遭うなど新たなケースも生まれている。
　まとめによると、今年に入り、２０代２人、３０代９人が被害に遭うなど、被害者の低年齢化が進んでいる。弟を装う男の電話を受け、本人と思い込み、指定された口座に金を振り込むなどのケースが出ている。
　また、今年２月、横浜市内の無職男性（６４）が息子を装う男から電話を受け約１２０万円をだまし取られたケースでは、事前に息子の携帯電話の通信会社に電話があり、電話番号や氏名、生年月日、住所を名乗って、この携帯電話を一時的に利用出来なくしていたという。
　本人に電話してもつながらないようにする巧妙な新手口の登場に、県警は「本人への連絡も警察が行うので、怪しい電話が来たら、とにかくすぐ警察に通報してほしい」と呼び掛けている。【木村光則】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040304-00000006-mai-l14