2004年03月04日(木) 20時10分

経済産業省、個人情報漏えい防止に向けて体制整備（ITmediaエンタープライズ）

　経済産業省は3月3日、企業からの個人情報漏えい事件が相次いで発生したことを受け、個人情報の安全管理体制の整備、強化を図る方針を明らかにした。

　今回の体制整備は、個人情報のさらなる安全管理体制の徹底を図ることが目的。現実に個人情報漏えい事故が多発していることを受けて、経済産業省全体で事例や情報を共有、蓄積し、今後のよりよい対応や事後措置に役立てていくことが狙いという。

　これまで同省では、個人情報の漏えい防止について、商務情報政策局情報経済課を取りまとめ窓口としてきたが、このたび省内の所管課に新たに「個人情報安全管理責任者」を設置。関係企業で情報漏えい事故が発生した場合、この責任者に連絡を行う仕組みとする。連絡を受けた安全管理責任者は、商務情報政策局情報経済課長に報告し、事後措置について協議するという流れだ。

　また省内での情報共有を推進するため、各局の政策調整官からなる「個人情報安全管理連絡会議」を設置。事例の蓄積を図り、情報漏えい事故の減少につなげていく考えだ。

　一方、情報漏えい事故を未然に防止するための方策として、同省所管企業向けの具体的な対処方針「個人情報の保護に関する法律に基づく経済産業省ガイドライン」を作成する。これは、2005年4月に施行が予定されている個人情報保護法と、それを踏まえて内閣府が定める基本方針に基づいたものとなる。同省によると、具体的な時期はまだ未定だが、できる限り早い時期にこのガイドラインをまとめ、公表する方針という。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/ （ITmediaエンタープライズ）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040304-00000016-zdn_ep-sci