2004年03月04日(木) 17時52分

へんとう炎手術後患者死亡　新潟の病院、県警が捜査（共同通信）

　新潟県柏崎市の刈羽郡総合病院は４日、へんとう炎の手術後、口内の止血のため再手術を受けた柏崎市の男性会社員（２８）の容体が急変、死亡したと発表した。
　小林勲院長は「止血が不十分だったのと全身麻酔時に胃の内容物を確認しなかったのは判断ミスだ」と説明。柏崎署は業務上過失致死の疑いもあるとみて関係者から事情を聴き、司法解剖で死因を調べる。
　病院によると、会社員は２日午後、へんとうの摘出手術を受けた後、同１１時ごろ、口内に出血が見つかった。再手術のため全身麻酔をすると、会社員は血の塊を吐いて、のどに詰まり、約１０分間、気道確保の挿管ができずに血圧が低下。意識がなくなり、３日午前９時すぎ死亡した。
　全身麻酔は胃を空にして行うのが普通だが、担当医は、出血量が少ないことから胃に血液はたまっていないと判断し、確認しなかったという。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040304-00000155-kyodo-soci