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鳥インフルエンザ感染の鶏が発生した浅田農産船井農場がある京都府丹波町の別の養鶏場で3日朝、鶏が死んでいるのが見つかり、京都府が簡易検査した結果、3羽からインフルエンザの陽性反応が出た。府が発表した。この養鶏場は船井農場から北東へ約5キロの町中心部にある。府は、養鶏場への立ち入りを禁止し、消毒作業を開始。船井農場から感染した可能性もあると見て、感染経路などについても調べる。
この養鶏場は、同町蒲生にある高田養鶏場。5棟の鶏舎でブロイラー約2万羽を飼っている。
3日朝、経営者から「11羽が死んだので検査してほしい」という依頼があり、府が調べると、約20羽が死んでいた。府中央家畜保健衛生所で死んだ3羽と、一緒に飼われていた生きている2羽を簡易検査した結果、死んだ3羽から陽性反応が出たという。今後、同保健衛生所でウイルス分離をしたうえで、動物衛生研究所(茨城県つくば市)でウイルスの確定検査をする。
船井農場で「陽性」が出た翌2月28日、同養鶏場に府が立ち入り検査した時は、異状の報告はなかったという。
府によると、高田養鶏場は主に鶏肉用の鶏を飼育。ヒナを仕入れて3カ月ほど育ててから出荷している。船井農場を中心とする半径30キロ以内の出荷自粛要請が2月27日に出て以降、出荷は控えているという。家族4人で営んでいるが、今のところ体調に異常はないという。
府は、感染が確定した場合も、船井農場を中心として現在移動制限措置がとられている範囲での制限を続けるとしている。
3日夜、記者会見した京都府の山田啓二知事は「最悪の結果を迎えているのかもしれない。府としては、全力をあげて蔓延(まんえん)防止、防疫に努めたい」と話した。
府から陽性反応の連絡を受けた丹波町は、町内に「簡易検査の結果、疑いのある事例が発生しました。最悪の事態が起ころうとしていますが、万全を期しています」とする横山義雄町長のメッセージを有線放送で流した。同町は4日から町内すべての養鶏場を消毒、付近の住民の健康調査を始める。
高田養鶏場は、住宅などがある一角にあり、近くには町役場や飲食店などもある。また、中学校が隣にあるため、府は町教委とも連携を取りながら対策をとりたいとしている。(03/04 01:37)