2004年03月03日(水) 09時32分
警察官かたる「おれおれ詐欺」が急増(四国新聞)
警察官をかたり、交通事故の示談金名目に現金をだまし取る「おれおれ詐欺」の被害が二月以降、県内で急増していることが二日、県警捜査二課の調べで分かった。
警察官をかたるおれおれ詐欺は、昨年一年間で十一件確認されているが、今年は一月に二件(うち未遂一件)で約百七十万円、二月には十二件(同八件)で約五百万円と被害が増加しており、県警が注意を呼び掛けている。
同課によると、詐欺の手口は、まず警察官役の男が電話を掛け、「おたくの息子(主人)が事故を起こした。このままでは帰れない(逮捕される)が、今なら示談できる」などといい、示談金の振り込みを要求。その後、電話を替わった息子や主人役が、泣きながら振り込みを訴えるという。
このほか、事故相手側の弁護士役が登場するなど、複数の人物が次々に電話に出て、相手を信用させるのが特徴で、中には実在する息子の名前を挙げたケースもあった。
要求する「示談金」は百万—三百万円と高額で、被害金額は今年一月から三月一日までで約九百万円に上っている。
二月に県警に寄せられたおれおれ詐欺に関する相談二十件のうち、十四件が警察官をかたったもので、その手口は同詐欺事件の“主流”になりつつあり、同課では「警察官が交通事故の示談金の仲介をすることは絶対にない。一人で判断せず、家族や警察に相談を」と呼び掛けている。
http://www.shikoku-np.co.jp/news/social/200403/20040303000130.htm