2004年03月03日(水) 14時52分

おれおれ詐欺ピンときた　宮崎桜ケ丘簡易郵便局　未然防止の局長に感謝状（西日本新聞）

　全国で相次いでいる「おれおれ詐欺」を見破り、的確なアドバイスで被害を防いだとして、宮崎南署は三日、宮崎市桜ケ丘の宮崎桜ケ丘簡易郵便局長、斉藤真さん（５９）に感謝状を贈った。

　斉藤さんは一月二十三日午後一時半ごろ、郵便局を訪れた近所の自営業男性（５６）が「さっき息子から電話があり、事故を起こして金がいる」と、貯金百四十二万円を下ろそうとするのを見て、おれおれ詐欺だと直感。「息子さんに（再度）連絡を取りなさい」と助言して帰らせ、さらに、自宅に男性を訪ね「おれおれ詐欺かもしれませんよ」と念を押した。その後、男性は宮崎県内に住む息子と連絡を取って詐欺だと判明したという。

　同署によると、最初の電話は警察官と名乗る男からあり、息子役、事故の被害者役が入れ替わり電話口に出て、被害者への示談金などを要求され、男性はパニック状態になっていたという。

　斉藤さんは一九八五年から同郵便局に勤務。この日、「長年していると、お客さんの家族構成から、お金が何に必要なのかまで分かります」と、地域密着による機転だったことを打ち明けた。（西日本新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040303-00000072-nnp-kyu