2004年03月03日(水) 00時00分

オレオレ詐欺犯罪を助長、口座屋被告に実刑（朝日新聞・）

　　不正に開設された口座を買い取ったとして、盗品等有償譲り受けの罪に問われた埼玉県吉見町、元会社員齋藤勝被告（４５）に対する判決公判が２日、大分地裁であった。鈴木浩美裁判官は「オレオレ詐欺など他の犯罪を助長する悪質な犯行」として懲役１年１０カ月、罰金５０万円（求刑懲役２年６カ月、罰金５０万円）の実刑判決を言い渡した。

　　判決によると、齋藤被告は昨年９月、４回にわたって、住所不定、無職松尾守被告（２５）ら４人＝いずれも詐欺罪で公判中＝が販売目的で不正に開設した銀行口座など計１０口座をそれぞれ２万〜３万円で買い取った。県警などの調べでは、買い取った口座をそれぞれ３〜４万円で転売していたという。

　　判決で鈴木裁判官は「自らの関与が発覚しないようインターネットなどを使ってやりとりしたり、買い取った口座を別の人物に受け取らせたりするなど巧妙で職業的な犯行」とし、「転売した口座が他の犯罪に使われる危険性を十分認識していた」とも指摘した。

　　また２日には、松尾被告に対する論告求刑公判も同地裁（瀧岡俊文裁判官）であった。検察側は「被告名義の口座を使ってオレオレ詐欺の被害が出ており、社会に与えた不安は大きい」として懲役２年を求刑した。

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http://mytown.asahi.com/oita/news02.asp?kiji=3988