2004年03月03日(水) 00時00分
宿泊拒否で乃利武社長 友の会に謝罪文(朝日新聞・)
岡山市栢谷(かいだに)の旅館「苫田温泉 乃利武」(則武章二社長)が岡山盲ろう者友の会(武南俊一会長)の宿泊申し込みを拒否し、受け入れに転じた後も事故時に旅館の責任を問わないとする「一筆」を要求した問題で、則武社長は2日までに、改めて同会に文書で謝罪した。同会はこれを受け、近く対応を話し合う。
則武社長は先月25日、県が仲介した県旅館ホテル生活衛生同業組合と同会の意見交換会で、「基本的人権について認識不足だった」と謝罪した。同会はそれに先立ち16日、則武社長に文書での説明や謝罪を求めていた。
回答文では、拒否の経緯については詳しい説明はないものの、「お客様の安全第一と考え」たためとし、「基本的人権に対する認識が不足」したと認めている。「一筆」については、障害者には宿泊が無理だという「勝手な思い込み」を認め、「深く反省しております」とした。
また、先の意見交換会後の記者会見で「今でも差別とは思っていない」などと語ったことについて、「多くのカメラ、記者に気が動転しており、真意が十分伝わらずご迷惑をおかけした」と釈明した。今後は同会の指導も得て人権について学習会を開く意向を示した。
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http://mytown.asahi.com/okayama/news02.asp?kiji=4089
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