2004年03月03日(水) 07時00分
京都の養鶏場、鶏肉・卵は23府県に流通(日経新聞)
京都府丹波町の採卵養鶏場「船井農場」の鶏が高病原性鳥インフルエンザに感染していた問題で、同農場から出荷された鶏肉や卵などはこれまでに23府県に流通していることがわかった。店頭からの撤去が進んでいるが、肉や卵を食べて人間が感染した例はないという。
小泉純一郎首相は2日夕、首相官邸で記者団の質問に答え「どういう法律が必要か、現行法で大丈夫かどうか。そういう点も含めて(亀井善之農相らから)報告があると思う」と述べ、家畜伝染病予防法の改正なども含めて検討する姿勢を表明。政府は同日、関係省庁対策会議の初会合を開き、感染の拡大防止に一体となって取り組む方針を確認した。
京都府は2日、同農場から出荷された卵が直送分と流通大手のイオングループを通じた分を合わせ17府県に流通していたと発表。このうち神奈川の食品会社が仕入れた卵の一部がゆで卵に加工され、さらに他の5県にも出荷された。羽毛からウイルスが検出された香川も含め、影響は23府県に及んでいる。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040303AT1E0200K02032004.html