2004年03月02日(火) 00時00分
出会い系サイト架空請求急増 家族も不安県警に相談が寄せられた架空請求のはがき=県警本部で(朝日新聞・)
出会い系サイトの利用料や譲渡債権の回収と偽り、金を請求する架空請求が県内で相次いでいる。次々と送りつけられる架空請求書に、県内の被害男性は「関係のない家族までも不安にさせた」と憤りをあらわにする。この男性の場合を取材した。
(渡辺 志帆)
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串間市内の公務員男性(23)宅には、1月中旬〜2月下旬の約1カ月間に架空請求のはがきと封書が計5通届いた。文面には「支払いがない場合、財産・給料を差し押さえる」「信用情報機関のブラックリストに登録する」など、脅しとも取れる言葉が並んでいた。同居する母親が「内容が普通じゃない」と驚き、心配したという。
また、2月上旬には携帯電話に直接、債権回収代行業者を名乗る男から電話があり、覚えのない有料サイトの情報料十数万円を請求された。発信元は携帯電話で、利用したとされる有料サイトのアドレスも「非公式だから教えられない」と断られた。逆に「勤務先の住所や電話番号を知っている」と言われた。
思い当たるのは、1月に顧客情報の流出が判明した大手信販会社を、昨年1度だけ利用したこと。さらに、昨年同じく会員情報が漏れた大手コンビニエンスストアのメンバーカードを持っていることだ。コンビニエンスストアからは昨年、「個人情報が漏れていた。申し訳ない」と謝罪の電話があった。
男性の大学生の妹も昨年、サイト情報料名目の架空請求で5万円をだまし取られる被害に遭ったという。
取材に対し、男性は「個人情報が漏れていることや、それを悪用する架空請求は許せない」と話した。
県警生活安全企画課によると、1月中に県警に寄せられた相談は2445件。昨年1年間の5459件の半数に迫る。
(3/2)
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news01.asp?kiji=3117
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