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同インターと料金所間の通行料は普通車で五十円。日本道路公団東京第一管理局地域広報課によると、同区間を頻繁に往復する車が出現し始めたのは昨年末。多い時には一日十台以上が確認されていた。何日にもわたって同様の行為を繰り返す“常連”もいたという。
ハイカの裏面には使用する度に残額が書き込まれるが、八十四回分までしか記載できない。裏面の記載部分が満杯になると、料金所で残額と同額のハイカが再発行される。額面五万八千円のハイカの場合、五十円区間を四十二回往復すれば、残り五万三千八百円分の新しいハイカに交換できる。
今回多数確認された不審な行為は、この仕組みを利用し、できるだけ少ない金額で偽造ハイカの裏面の記載部分を満杯にして真券を発行させ、残額をだまし取るのが狙いだった可能性が高い。
二月半ばに公団から相談を受けた県警は同月二十三日、摘発に乗り出し、偽造ハイカを所持していた横浜市西区西戸部一、飲食店店員加藤征治容疑者(24)を、不正電磁的記録カード所持の現行犯で逮捕した。
同料金所を出たところを職務質問された加藤容疑者は、同日に約二十回の使用記録がある一枚のほか、車内に使いかけも含む六十七枚の偽造ハイカを所持していた。
加藤容疑者は逮捕時、「これまで四枚を金券ショップで換金し、計四万円をもらった」と供述、背後関係をにおわせていたが、その後の調べには口をつぐんでいる。
同課によると加藤容疑者の逮捕以降、同区間を頻繁に往復する不審な車は姿を消しているという。これまで何枚のハイカが不正に交換されたかについては「捜査中のことなのでお答えできない」としている。 (大原啓介)
http://www.chunichi.co.jp/00/kgw/20040302/lcl_____kgw_____001.shtml