2004年03月01日(月) 03時20分
<医療事故>人工呼吸器にシンナー混入 大阪(毎日新聞)
大阪府立急性期・総合医療センター(大阪市住吉区、778床)で、人工呼吸器に気化したシンナーが混入する事故があり、呼吸器を使っていた患者14人のうち、1歳7カ月の女児ら2人が顔面紅潮などの異常を示していたことが29日、分かった。
同センターによると、28日午後7時ごろ、小児科の看護師が人工呼吸器からシンナー臭がするのに気づいた。調べたところ、呼吸器に送る圧縮空気を作る機械室にもシンナー臭が充満していた。機械室地下の貯水槽では、同日朝から業者が塗装工事をしており、午後5時の工事終了に合わせて換気を打ち切っていた。塗料のガスが上部のマンホールから機械室に漏れ出したらしい。センターはマンホールを目張りし、29日午前4時までに圧縮空気の使用を再開した。
会見した佐川史郎院長は「あってはならない事故。患者や家族に多大の迷惑をかけたことを心よりおわびします」と謝罪した。【井上大作】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040301-00000099-mai-soci